DKです。
ねこの「マウンティング」って知ってますか?
「マウンティング」には本能からくる行動と、そうではない行動の2種類があると言われています。
常に足元にまとわりついたり、ヒトの腕や足の上に乗って腰を擦り付ける、スプレー行為等のように私たち飼い主が困るような行動もあります。ねこがネコの上に馬乗りになったりする行動を見かける事も有りますが、それもマウンティングの中の行動なのです。
猫同士で馬乗りになっている場合には、交尾の時のように後ろから覆いかぶさります。そして首の付け根あたりを上から噛んで動かないようにして腰を押し付けるようにします。
この行動は発情期のオス猫がメス猫に対して行う事も有りますし、オス猫同士・メス猫同士でも見られます。また逆にメス猫がオス猫に対して行う事もあります。また、対象がネコや飼い主以外になる事もあります。
そんな猫たちが「マウンティング」を行う理由は何なのか?やめさせるような対策方法はあるのか?交尾とは違うの?
この記事ではねこのマウンティングに関する事を解説していきます。
マウンティングする理由の4選
そもそも、何故猫たちはマウンティングをするのでしょう?その代表的な理由としては主に下記の4つが考えられます。
- 優位性の誇示
- 転移行動
- 交尾の練習
- 縄張りの主張
詳しく見ていきましょう。
優位性の誇示
「優位性の誇示」とは簡単に言うと、上下関係のアピールです。マウンティングを行う事によって相手よりも自分の方が立場が上であるという事を相手に解らせるという意味があります。
先住猫が新入りのネコに対してマウンティングする、または野良猫のボスが他のネコに対してマウンティングをするケースがよく見かけられます。
これは本能として行動で、猫またはネコ科の動物は自然下では縄張りを持っています。その範囲の中で狩りをしたりパートナーを見つけたりするのです。そしてそれはオスもメスも持っていて、オスの方が広い範囲を縄張りにします。強者はより広大な縄張りを持ち、より多くのパートナーと子作りを行えます。そんな本能的に相手よりも優位に立ちたいという思いからの行動なのです。
転移行動
「転移行動」とは、何かを我慢した時や何かに失敗した時など、ストレスを感じたり我慢したりすると本来行おうとしていた行動とは全く関係のない行動をとって気を紛らわせようとする事です。
そして、何かの拍子に転移行動としてマウンティングをすることが有るのです。他にはグルーミングをしたり、あくびをしたりすることもあります。
要はストレスの発散として行った行動が、たまたまマウンティングだった、という事です。
交尾の練習
オスは、発情期が近づくと疑似交尾としてマウンティングをすることがよくあります。
交尾の練習の一環として行われる行動であり、去勢や避妊手術を行ってない場合は注意が必要です。
発情期のせいで気が立っている事も有りますので、その場合は要注意です。
縄張りの主張
これは本能で行う行動です。
猫は基本単独行動をとっており、自分の縄張りを持つ動物です。個々の性格にもよりますが縄張り意識が強いので、多頭飼いの場合にはオス同士又はメス同士でもマウンティングする事も有ります。
先程の「優位性の誇示」にもつながりますが、自身の縄張りを主張する為や、自分の地位を誇示する為にマウンティングをします。
マウンティングをやめさせる方法はあるの?
マウンティングは多頭飼いにおいて苛烈な喧嘩に発展する事もあり、できれば辞めさせたいですよね?
また、飼い主さん自身が噛みつかれたりして困っている方もいるでしょう。
しかし、そんなマウンティングでもりつける事はご法度です。
叱った事が原因でストレスが溜まり、さらに苛烈な攻撃をしてしまう子もいるのです。
では、どうすればやめさせられるのかを下に3つほど例を挙げておきますので参考にしてください。
方法① 去勢・避妊手術
マウンティングをやめさせるには一番効果が高いと言われています。理由は手術する事によって「発情期が来なくなる」から。
その子を交配させないのであれば、獣医さんに相談して手術をしてすると良いでしょう。
ただ、ネコちゃんによってはマウンティングをやめてくれない子も存在しますので、100%やめるわけではありません。
方法② ストレスの発散
マウンティングを辞めさせる方法として、「ストレスを発散させる」事も有効な手段の一つです。ストレスを溜め込んでいたり、運動不足などによってマウンティングに発展する子も多いのです。
その為、満足するまで遊ぶ事を心掛け、ストレスが溜まらないようにうまくコントロールしてあげる事が出来るようになれば、自然とマウンティングする頻度も下がるでしょう。
方法③ 序列を守る
これは我々飼い主の「ちょっとした配慮で防ぐことが出来るかもしれない」という事です。
飼い主さんが先住ちゃんをさしおいて新入りちゃんを可愛がってばかりいると、先住ちゃんが嫉妬してマウンティングに発展する事もあります。
猫の世界にも序列が存在するという事を覚えておきましょう。そして、その序列を飼い主さんも守らないといけません。
まとめ
マウンティング自体は本能であり、悪い事ではありません。
ただ、ストレス発散やじゃれ合いの延長で段々エスカレートする事もあるので注意が必要になる事も有ります。
ですのでマウンティングをしない、しなくても良い環境を整えてあげるのが我々飼い主の責任ですね。ちょっとした気遣いや配慮で未然に防ぐことも出来るかもしれません。
そうすれば飼い主さんにとっても、ネコちゃんにとっても幸せで穏やかに過ごせるはずです。
そんな環境づくりを目指したいですね。
ココまで読んでいただきありがとうございました。