DKです。
ネコってスリスリしてきたり、ぶつかってきたり、膝の上に載って丸くなったりと思わずナデナデしてしまいますよね?
そんな「ナデナデ」している時に、いきなり「ガブリ!?」とされた経験はありませんか?
血まで出ていないので甘噛みだとは思うけど、ちょっと痛い・・・・
今回はそんな『ねこの甘噛み』についての記事です。
ねこの甘噛み
ネコが甘噛みする理由とそのシチュエーション、そしてその対処法などもご紹介しますので参考にしてみてください。
甘噛みとは歯を立てる程度の噛み方の事を指します。場合によっては「はぐはぐ」と何度も繰り返して甘噛みすることも有ります。
対して犬歯が皮膚を突き破って深く差し込まれるような、狩りや縄張り争い中の喧嘩の時に相手に多大なダメージを負わせるような噛み方を本気噛みと言います。
甘噛みは歯を嚙み締めない緩い感じの噛みかとの事です。でも、痛いです。
大人のネコに噛まれた場合には、皮膚に噛み跡が残ったり擦り傷程度の軽い怪我を負う事も有りますし、エスカレートして段々強く噛みつかれる・常習化するという最悪のケースにも発展する恐れもある為注意もしつけも必要です。
狩りの真似事
まず考えられる理由の一つとしては「狩猟本能」としての甘噛みあります。
ネコがおもちゃにじゃれついて遊んでいる時は、狩りをしている気分とよく似ているんです。その為、子猫だからとおもちゃを使わずに飼い主であるあなたの手足で遊ばせている場合は注意が必要かもしれません。
あなたは「遊んで」いる事かもしれませんが、猫にとっては「狩猟」と捉えていて、攻撃対象として見ている事が良くあります。
子猫の内はそれでも良いかもしれませんが、いざ成猫になった時にそのクセが残っていたら?
自身も思わぬ怪我をさせられたり、最悪の場合は友人等の来客や子供にまで怪我を負わせる原因にもなりかねません。
遊びたい
先程の「狩りの真似事」とよく似ていますが、遊びたい盛りの子猫は狩猟本能に忠実で、何に対してもすぐにじゃれついてきます。ちっこいので手などで構っているといつのまにか「人間の手は噛みついてもいいんだ」と勘違いをするようになります。
猫同士でじゃれている時には、「もっと遊んで!」「もっと遊ぼうよ!」という挑発のために噛みついてきます。強く噛み過ぎると兄弟や姉妹、母ネコから叱られるので、徐々に加減を覚えます。しかし、子ねこの時に親兄弟から引き離されたニャンコは飼い主が加減を教える必要があります。
あなた自身に強く噛みついてきた時は、大きな声で「痛い!」とか「こら!」と大きな声を出してみましょう。叩いたりするのはダメですよ。
すると、段々と力加減を理解してくれるようになります。
歯がかゆい
甘噛みの理由3つ目は「歯がかゆい」です。
ニャンコが甘噛みをするようになる年齢は2~3カ月くらいです。この頃はちょうど新しい歯が生えてくる時期に当たります。
歯茎がむずがゆくなり、近くにある物をガジガジするようになり噛んで落ち着かせようとしています。単に成長している証なのですが、上記2項目でも記載したようにあなたの手をガジガジする事を覚えさせると
「人間の手は齧ってもいいんだ♪」
となりますので、嚙みつき用の安全なオモチャを用意しましょう。
やめて欲しい
甘噛みする理由は不満を表す時にも使用されます。
「膝の上に乗って寛いでいたので、優しく撫でていたら突然噛みつかれた」なんてことはよくある事ですが、実はこれ、「愛撫誘発性攻撃行動」と呼ばれる行動だそうです。
要は「撫で方が気に入らん!」「そこを撫でるな!!」「撫でる時間が長すぎる!!!」といった何ともニャンコらしい理由でかぶりついてきます。
撫でている時に瞳孔が開いてきていたり、耳を伏せて通称「イカ耳」になってきたら要注意。イライラしている証拠ですので、一旦撫でるのをやめておきましょう。
甘えたい
ニャンコが突然何の前触れも無く噛みついてくると、飼い主としては「怒ってるのか?」「何が気に入らなかったんだろう?」「嫌われちゃったかな?」と少し心配になってしまうモノです。
しかし、ネコの甘噛みは決して不平不満を表す行動だけではありません。母猫から母乳を吸う時の「吸い付き」の延長で甘噛みしている事も有ります。離乳させるのが早すぎた子に多く見られるようです。
愛情表現とはいえ、強く噛まれて痛いと感じる場合は上記で記した通り、「痛い!」と声に出して加減を教えましょう。
かまって欲しい
あなたがあまり構わず、放置プレイをしていると、気が付いてないと思い、わざと強く噛んで構ってもらおうとすることもあります。
この場合に叱るとかえって逆効果になってしまい、「かぶりつくと構ってもらえる♪」と覚えてしまいます。構って欲しくて甘噛みしているとわかったらネコから離れて相手にしないようにすると効果的です。「噛みつくともっと構ってくれなくなる・・・」と覚えさせましょう。
この行動はあまり嬉しいものではありません。だって、「あなたが愛猫にあまり構ってない」証拠なのですから。
もし、気付くようなことが有ればそれからでもいいので、ニャンコと沢山ふれあい、接する時間を沢山作ってあげてください。時間を沢山作るといってもネコの場合は「時間を長く沢山作る」のでは無く、「10分程度の時間を何回か作る」方が喜ぶことを覚えておいてくださいね。
オスの本能
上の画像のオスネコはちょっと逝っちゃってますけど、発情期のオスも甘噛みをします。
理由はメスネコの首を噛んで抑えようとする「ネックグリップ」と呼ばれる行動で、交尾の時等に行われる為、しつけてやめさせることはできませんが、去勢手術を施せば収まることがほとんどです。
甘噛みに対するしつけ方法
甘噛みの理由にも色々なモノがありましたが、そもそも甘噛みをしつけるにはどうすればいいのでしょうか?
その方法は
- 噛まれたら口に押し込む
- その場から離れる
- 声で訴える
- たくさん遊ぶ
の4項目が効果的です。
ただ、自身の愛猫が何を訴え、欲しているかによって対処が違ってきますのでよく観察してあげてください。
噛まれたら口に押し込む
まずはこれ。例えば手を噛みつかれたら、離そうとはせず逆にネコの口に軽く押し込みます。すると、嚙みついた猫自身が驚いて離してくれます。
それと同時に「噛みつくと押し込まれるから嫌だ」という事を学習していきます。
それとは逆にあなたが驚いて、ネコの口から「手を離して逃げようとする」事が一番良くないのです。逃げている手を「獲物」に見立てて興奮し、さらに追撃をかけてきます。攻撃もエスカレートして強くなってきますので、怪我をするリスクも高まってしまいます。
その場から離れる
次のしつけ方法は簡単です。「かぶりつくと遊んでくれなくなる」「噛みつくと構ってもらえなくなる」と覚えさせるために、甘噛みをしてきたらその場から離れたり、遊ぶ事をやめます。
その他のしつけ方法だと、かまって欲しいというアピールであった場合、「構ってくれた」「相手してくれた」と勘違いをしてしまう事にもなってしまいます。
効果的なのは「その部屋から立ち去り、しばらくの間一切かまわない」。これを繰り返せば「噛むとご主人がいなくなって、構ってもらえなくなる」と覚えてくれることでしょう。
声で訴える
次は「痛い!」「こら!」など比較的大きな声を出してネコに知らせる事です。
猫同士のじゃれあいの中では、強く噛み過ぎたりすると相手のニャンコが威嚇して教えてくれます。子猫の時なら親兄弟がその役目を担い、段々と加減を覚えていきます。
早い段階から親兄弟と引き離された子はそれと同じことをあなたが教える必要があります。ただ、あなたの方がエスカレートして叩いたりすることはご法度です。それまで築いてきた信頼関係が一瞬で崩れ去るかもしれませんのでご注意を。
たくさん遊ぶ
最後はちょっと様相が違って「たくさん遊ぶ」です。
これもちょっとコツがありまして、「1時間遊ぶ時間をつくる」のでは無く、「一日10分程度の時間を3~4回くらいつくる」ようにしてください。その方がネコにとっては満足度が高いのです。
まとめ
どうでしたか?
上記であげた例以外にも甘噛みの理由はありますし、個々の性格や環境でも少しずつ違ってきます。合わせ技なんてモノもあったりします。
「遊んで!」と「撫でて!」が一緒かもしれませんし、オスの本能かもしれません。
我が家のギャング達も良くかぶりついてきます。決まって事務所で書類を作っている時やブログを書いている時、居間で寛いでいる時に膝の上に乗ってきてからかぶりついてきます。
私はまず「痛い!」「こら!」と言いながら噛まれた部位を押し込みます。それでもガジガジしてくる時はニャンコを下ろして違う部屋へ退散し、しばらくは無視し続けます。
何を要求しているのかは全然わかりません!が、少しずつ改善していると思います。
これもコツコツとニャンコと向き合い、可愛がってるからこそ変化に気付けているのだというくらいの変化でしかありません。
もし、仕草や行動から気持ちが伝わるように・読み取れるようになればこれほどうれしい事はありませんね。
ココまで読んでいただきありがとうございました。