DKです。
ねこちゃん飼ってると色々なトラブルに見舞われますよね?
その中でも愛猫の困った行動をあげるとするなら「噛みつく」「ひっかく」があげられるのではないでしょうか。
「ひっかく」方は爪を短く切るなどしてある程度の被害軽減は出来ます。しかし、「噛みつく」方は切ったり抜いたりするわけにもいかない為、中々対処が難しい行動です。
今回はそんな愛猫の「噛みつく」について感染症や理由、しつけ方法を解説していきます。
ねこちゃんが突然噛みつく理由
膝の上でのんびりくつろいでいる愛猫。
ずっと撫でていたら急に噛みつかれた!なんてこともよくある事ですが、そもそも何故急に噛みつくのでしょうか?
その理由をいくつか見ていきましょう。
噛みつかれたあなたもどれかに該当しているかも???
ストレス
イライラした気持ちが抑えられない、又は怖い目にあってパニックになってしまったことにより突然噛みつかれる場合があります。
「転嫁行動」と言われる現象なのですが、要はネコによる八つ当たりです。
不快な事をされた、不快な出来事があった等理由も色々なのですが、丁度・たまたま・偶然そこにいたあなたにイライラをぶつけているのです。
あなたのまわりにもいませんか?すぐ八つ当たりをする人が・・・・
人間だと怒れますが、ネコちゃんなら許せるかも?
本能的な何か
猫は生来のハンターです。それはお宅の愛猫も例外ではありません。
自身が生きる為に獲物を狩る行動に非常に秀でた動物です。
猫の遊びはその延長線上にある行動で、飼い主であるあなたを獲物に見立てて遊んでいる(攻撃している)可能性があります。
撫でようとひらひら動く手や足、もそもそ動く指などに飛びついてきたりひっかいて来るのは本能によるモノである事も有ります。
ウチの猫はずっと撫でられていたいタイプと撫でている手を摑まえてガジるタイプがいますが、後者が正にこれに当てはまるでしょう。
撫でられるのが嫌!
最初は膝の上でゴロゴロ喉を鳴らしていたので、いつまでも撫でていたらいきなり噛まれた!何てこともよく聞く話ですが、これは愛猫からの警告です。
もちろんウチにもいますが、ずっと撫でくれ!みたいな子も多いです。でも、ネコちゃんにも機嫌というモノがあります。自分の気が乗らない時等に長時間撫でられると、「しつこい」と感じ嫌がるのです。
いくらゴロゴロ言っているからといつまでも撫でていると、寄ってきてくれなくなるかもしれませんよ?
病気やケガをしている時
身体のどこかに痛みを感じる部分があったり、病気で体調が優れない時に触れさせないように威嚇のために噛みつく事があります。
骨折している、被毛に隠れた怪我や皮膚が炎症を起こしているなど、外見ではわからない病気や怪我などが原因の場合もあるので、気になる行動などが併せて見られるようなら、かかりつけの獣医さんの所に連れて行き診てもらいましょう。
もしも噛みつかれたら?
どんなにかわいいネコちゃんでもお口の中は雑菌でいっぱいです。
もし、噛みつかれて傷が出来た場合には、小さくても放置すると化膿することもあります。水道水で傷口をしっかりと洗い流すのはもちろんですが、傷が深い場合や痛みの酷い場合などは病院へ行きちゃんと診察を受けてください。
取り返しがつかなくなってからでは遅いですよ。
あなたが噛みつかれたことで発症する可能性のある病気
猫が本気で噛みつくと、ちょっとした引っかき傷程度ではすみません。
猫に本気で噛まれた場合、少し痛みを感じたり、針で軽く刺した程度は無く、歯で抉られたような感覚に見舞われる事でしょう。
猫引っかき病
- 原因
- バルトネラ菌
- 症状
- 噛みつかれた部分が赤く腫れる。化膿する。発熱や痛みがあり、脇の下のリンパ節まで腫れたりすることもあります。
- 稀に脳炎になり、意識障害を起こすことが有る。結構怖い。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
- 原因
- SFTSウイルス
- 症状
- 発熱、倦怠感、下痢・便秘などの消化器系の症状。
- 稀に意識障害、出血症状。最悪の場合は死に至る。
パスツレラ症
- 原因
- パスツレラ菌
- 症状
- 呼吸器系の疾患、骨髄炎や外耳炎などの局所感染症、敗血症や髄膜炎など全身重症感染症になることもあり、最悪の場合死に至る。
ストレプトバチル感染症・鼠咬症
- 原因
- ストレプトバチルス菌・鼠咬症スピリルム菌
- 症状
- 発熱・寒気・筋肉痛・関節痛
- 稀に重篤な細菌性心内膜炎・髄膜炎・敗血症
カプノサイトファーガ感染症
- 原因
- 猫の口腔内に生息している3種類の菌
- 症状
- 発熱・倦怠感・腹痛・吐き気・頭痛など
- 敗血症や髄膜炎を起こし、死に至る事もある。
破傷風
- 原因
- 破傷風菌
- 症状
- 開口障害、嚥下障害、首筋の筋肉の張り、全身のひきつけ
- 重症になると呼吸困難、血圧や心拍数が急激に変化して突然心停止にある事も有る。
効果的なしつけ
ねこちゃんの噛み癖は一度ついてしまうと直すのはなかなか大変で根気を必要とします。噛まれてから対処するのではなく、噛ませないように、噛まずに済むような環境づくりを心がけましょう。
猫の様子を観察する
撫でたり遊んでいる時に突然噛みついてくる時は、
- 目の瞳孔が開いて黒目勝ちになる。
- 激しく手を舐め始める。
- 尻尾を左右に大きく振る。
- 身を低くし、飛び掛かる体勢を取る。
等の小さいサインが見られます。
上記が必ずそうとも限らず、ネコちゃんの個体差もある為、まずはじっくり愛猫の生態を観察してください。
噛みつかれそうだなと思った場合は、遊びや撫でるのを中断し、落ち着くのを待ちましょう。
噛まれる前に逃れる
噛まれる前に事前に手を引いて、噛まれないようにする事も重要です。
先に紹介したように観察することで、予備動作や兆候を察知できるようになれば、猫のサインを見逃さずにあれ?と思ったら手を引っ込められるようになります。
甘噛みすらも許さない
猫の噛み癖、本気噛みを防ぐには普段から甘噛みすらも許さない事も必要になってきます。
「甘噛みだから大丈夫」等と思っていると、次第に噛む力がエスカレートしてくることも有ります。
甘噛みであっても、「痛い!」「ダメ!」「コラ!」などの少し大きめで強い口調で伝え、噛むのはいけない事だと教えてあげましょう。
鼻っ柱を指でペシッと軽く弾くのも効果があります。
噛まれたら押し込む
もしも噛みつかれたら、その時は口の奥へグッと手を押し込むと良いでしょう。
するとそれ以上に強く噛むことが出来なくなり、びっくりして噛んだ手を離すことがあります。
ただ、いきなり強く押し込むとネコちゃんを傷つけて、さらに関係を悪化させたりもしますので力加減には注意しましょう。
急に押し込むのではなく、ゆっくりと段々と強く押し込むようにすると効果的です。
噛んでも良いおもちゃを用意する
手を噛むと怒られるので、他に噛んでも良いと思わせるおもちゃを用意してあげましょう。
狩猟本能からくる欲求を発散できる噛んでも怪我をしないような、ゴム製や布製のおもちゃを準備しておき、噛みついてきたり、その兆候が見られた場合に手とおもちゃを入れ替えます。
まとめ
さて、猫による噛みつき、本気噛みについて見てきましたが、いかがでしたか?
ウチの子は大丈夫!等と高を括らずに、愛猫とのこれからのため、真面目に向き合ってください。
噛みつかれたことによる感染症により死に至る事もある為、決して楽観視も出来ないと思いますし、実際急を要する状態の関係性のお宅もあるかと思います。
本気で噛みつかれるようなことになる前に、観察して所作や兆候を察知できるようにし、おもちゃで発散させるようにしてあげましょう。
今回の噛みつきに限った事ではありませんがネコちゃんのしつけは決して、大声で怒鳴りつけたり、叩くなどの恐怖や痛みによるモノでは信頼関係が崩れ、さらに悪化する原因になりますので、絶対にしてはいけません。
また、ねこは問題行動を起こしたその場で注意してください。少したってから注意しても、何の事で叱られているのかが理解できません。
その他にも猫自身を噛む色々な行動がありますが、それはまた別のお話で。
噛み癖の付てしまった我が子にも投げ出さず、根気よく愛情を持って接してください。
原因は飼い主であるあなたにもあるのですから。
ココまで読んでいただきありがとうございました。